

大網白里市の白里海岸のすぐ近くに、市内初のクラフトビール醸造所「Rusty Nest Brewery」がオープンした。新たな観光の拠点として注目を集めており、醸造所を運営する、ぷらすわんの大木健太郎社長(51)は「地元の人にも喜んでもらえる場所にしたい」と意気込んでいる。
(増淵あかり)
大木社長は千葉県出身で、航空会社で約20年間パイロットとして勤務していた。飛行機の機長席から見ていた九十九里浜の海岸線に魅力を感じたという。退職後の第2の人生を大網白里市の活性化に捧げることを決め、市内でカフェバーやランドリー、民泊などを経営している。現在は東京都と大網白里市の二拠点生活を送っている。
醸造所は廃工場を活用して整備。6月から稼働している。7月に開かれたオープニングセレモニーでは生ビールが振る舞われ、来場者は琥珀(こはく)色の一杯に舌鼓を打っていた。
現在はアロマフレーバーが特徴的なIPAとセッションIPA、同市のコーヒー店「The Rising Sun Coffee」とコラボしたコーヒービールの計3種類を販売している。醸造所の向かいにある「Rusty Cafe&Bar」や同市のマリンの土産店、東金市の道の駅みのりの郷東金などで購入できる。
次は大網白里市で作られたホップと小麦を使った白ビールを仕込んでいるという。白ビールは10月に開かれる「第1回 Rusty Nest Brewery オクトーバーフェスト」でのリリースが予定されている。大木社長は「いろいろな方々に立ち寄っていただける、海岸沿いで交流が始まるような場所にしていきたい」と力を込めた。