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桜の季節到来、でも… 自粛で花見客まばら 「書き入れ時」関係者ため息 千葉・亥鼻公園 新型コロナ

人気の花見スポットの亥鼻公園では淡いピンク色の花が姿を見せたが、人はまばらだった=20日、千葉市中央区
人気の花見スポットの亥鼻公園では淡いピンク色の花が姿を見せたが、人はまばらだった=20日、千葉市中央区

 連日のぽかぽか陽気に誘われ、桜の季節が千葉県内でも間もなく本番を迎える。民間気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市美浜区)は来週にかけて開花ラッシュになると予想しており、すでに部分的につぼみがほころび始めた名所も。一方、新型コロナウイルスの感染拡大で桜にちなんだイベントの中止が相次ぎ、個人レベルでも自粛ムードが広がる。花見に欠かせない飲食の関係者は、書き入れ時の客足の落ち込みに頭を悩ませている。

 気象庁によると、今年の桜は沖縄・奄美を除き、東京都心で14日、最も早く開花した。同社は関東の開花時期を例年より「やや早い~早い」と予想しており、本県(銚子)についてはきょう21日に開花するとみている。

 今週は晴れの日が多く、日差しの暖かさでつぼみの成長が加速。来週にかけては関東各地で開花ラッシュとなる見込み。その後は天気が周期変化し、気温の浮き沈みがあるが、順調に開花が進む見通しという。

 一方、終息する様子がない新型コロナウイルスの感染拡大を巡る問題が、春の風物詩の花見にも影を落としている。大規模なイベントでは、すでに松戸市の「常盤平さくらまつり」や野田市の「野田市関宿城さくらまつり」などの中止が決定している。

 千葉市中央区の亥鼻公園でも、開催予定だった「千葉城さくら祭り」が来場者の健康への配慮から取りやめに。3連休の初日となる20日には、部分的に咲き始めたピンク色の花が花見客を出迎えたが、例年のにぎわいにはほど遠く、関係者はため息をつく。

 公園で団子を販売していた70代男性と80代男性によると、例年の咲き始めの時期と比較して人出は3、4割程度で、団子の売れ行きも不調。「この時期にこれだけ人が少ないのは異常」とこぼした。

 家族で花見を楽しんでいた市内の会社員、福村成史さん(30)は毎年訪れる常連だが、今年は感染症の拡大を踏まえ、あえて満開の時期を避けたと説明。自粛ムードが広がることについて「やむを得ないが、経済を考えると、過度に自粛するのも良くない」と複雑な心境を明かした。


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