「まさかこんな結果に」 自宅近くの悲劇に絶句 茂原 【房総豪雨】

 茂原市内長谷のパート、伊藤ゆり子さん(68)は豪雨のあった25日午後、見つかった遺体と同一人物とみられる女性から声を掛けられていたという。伊藤さんは自宅近くで起きた悲劇に「まさかこんな結果になるとは」と話した。

 市などによると、25日午後、同市内長谷の豊田川に架かる早稲田橋周辺で、赤い雨がっぱ姿の女性が、自転車で移動中に流されたとの目撃情報が寄せられていた。29日午前10時すぎ、早稲田橋から約100メートル下流の川沿いで、捜索を続けていた自衛隊員が女性の遺体を見つけた。女性は赤いレインコートを身につけていた。

 伊藤さんは25日午後3時すぎ、赤いレインコートを着て自転車を押す女性に「ここは危ないから避難した方がいいよ」と声を掛けられた。伊藤さんは「川はいつもより勢いがあり渦巻いていた。その脇を手で自転車を押しながら早稲田橋方面に向かったので、危ないとは思っていたけど…」と声を落とした。

◆身元確認急ぐ

 県警などによると、行方不明となっている浦安市の男性(80)とみられる遺体は、29日午前11時半ごろに佐倉市飯野の印旛沼で発見された。家族が県警に届け出た着衣と似ており、佐倉署が身元確認を急いでいる。

 男性の車は同市羽鳥の鹿島川近くの水田で27日に見つかっていた。県警と消防、自衛隊は29日午前9時から、300人以上の態勢で鹿島川下流や印旛沼を中心に捜索。警察官が沼の岸近くに浮いている遺体を発見した。男性は25日、仕事の関係で佐倉市内を車で走行していたとみられる。車は運転席側の窓が開いている状態で見つかった。


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