洗浄消毒急ピッチ 茂原・中の島小31日授業再開

浸水した理科室内には授業再開に向けて洗浄を終えた実験器具が並んでいた=29日午後1時55分ごろ、茂原市立中の島小学校
浸水した理科室内には授業再開に向けて洗浄を終えた実験器具が並んでいた=29日午後1時55分ごろ、茂原市立中の島小学校

 記録的な豪雨で浸水被害を受けた県内の被災地では、29日も住民らが清掃や消毒などの作業に追われ、朝からの冷たい雨に不安の声が上がった。一方、休校している学校では授業再開に向け準備が進んでいる。

 鹿島川の氾濫で大規模な浸水被害があった佐倉市田町地区。川に最も近い焼き肉店「中村食堂」では、店員が泥水に漬かった食材用の倉庫を掃除した。食材は全て廃棄し、中に置いていた冷蔵庫も故障した。

 倉庫を消毒しないと営業できず、市に頼もうとしたが、店で処理するよう説明されたという。家族で経営する中村幸子さん(53)は「自分たちでやろうと思うが、方法が分からない。次の休日には店を開ければ良いが…」と心配そうな表情を見せた。

 会社員の山家朗さん(55)は1階の一部が床上浸水し、室内の悪臭に耐えきれず、自分で床を洗浄した。被害から数日での降雨に「家の中が乾かず川の水が下がらない時なので怖い」と眉をひそめた。

 茂原市内の小中学校で唯一休校している市立中の島小学校では、地域住民らも協力し後片付けを行い、31日に授業を再開できる見通しになった。

 25日は午後3時までに全校児童が帰宅したが、午後7時ごろに校内で浸水が確認され、授業用の器具や畳などが使えなくなったという。近藤宏明校長は「地域住民などに支えてもらい、早く復旧作業が進んでいる。児童が安全に登校できるように、準備を万全にして31日を迎えたい」と話した。


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