駅周辺で車両水没多数 大網白里の金谷川氾濫 【房総豪雨】

JR大網白里駅近くの福祉施設では、車両のタイヤの高さまでごみが付着し、冠水当時の水位をうかがわせた=26日、大網白里市
JR大網白里駅近くの福祉施設では、車両のタイヤの高さまでごみが付着し、冠水当時の水位をうかがわせた=26日、大網白里市

 25日の大雨で、広範囲で冠水が発生した大網白里市のJR大網駅周辺。原因の一つは近くを流れる準用河川・金谷川の氾濫だ。同日早朝からの大雨で一気に水位が増し、午後2時ごろに堤防を越えたとみられる。さらに、一帯は特に土地が低く、市北西部の高台などから流れて来た水がたまりやすいことも追い打ちをかけた。

 同市によると、ピーク時は少なくとも駅周辺1キロ四方が冠水したとみられる。同駅近くにある福祉施設の担当者は「大雨が降るとよく冠水していたがここまでの規模は初めて。市には何度も対策を求めてきたがあまり改善されていなかった」と嘆いた。

 現在、川幅は約2メートルほどと狭く、流せる水の最大量は毎秒約4トン。今回はこれを上回る水量だったとみられる。市は川幅を7メートルほどに拡張し、毎秒15トンを流せるようにする工事に5年前に着手したが、完了しているのは計画の460メートル区間の3割にとどまっている。

 周辺には数十台が止められる月決め駐車場が10カ所以上点在。止めてあった多くの車が水没したとみられ、26日には故障したエンジンを前に途方に暮れる利用者の姿も見られた。

 27日午前も、駅近くの道路には水没して動けなくなった乗用車が残されるなど、復旧にはまだ時間がかかりそうだ。


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