伊勢エビ汁で元気を 御宿の観光業有志300食提供 【「力になりたい」 台風15号 ボランティア奮闘】

出来上がった伊勢エビ汁を盛り付ける有志=16日午前11時55分、南房総市
出来上がった伊勢エビ汁を盛り付ける有志=16日午前11時55分、南房総市
伊勢エビ汁を富山ふれあいコミュニティーセンターに届ける有志
伊勢エビ汁を富山ふれあいコミュニティーセンターに届ける有志

 台風15号の被災者や復興ボランティアに御宿名物の伊勢エビ汁を食べて元気になってもらおうと、御宿町観光協会などの有志が16日、南房総市の被災地を訪れ、300食分を調理して無料で振る舞った。被災者らは熱々の1杯を味わって雨で冷えた体を温めた。

 御宿町ではこの日、伊勢エビの直売やつかみ取り、伊勢エビ汁を無料配布するなどのイベントを予定していたが、荒天予報だったため開催を見送った。使用予定だった伊勢エビはいけすで保存可能だったが、有志から「被災者に届けよう」と提案があり、同市に届けることにした。同協会や商工会女性部、町民の計9人が16日早朝に町を出発し、同市久枝の福原建築周辺でキッチンカーなどが集まる“炊き出し村”に駆け付けた。

 御宿の一行は、雨の中でテントを張り、伊勢エビ約7キロなどを具材にずんどうで調理。いい香りが漂い始めるとテント前に行列ができた。横浜市内から片付けのボランティアに駆け付けた大学生、天野翔太さん(21)と伊禮拓実さん(21)は「おいしい。雨にぬれて冷えた体と心が温まった」と笑顔で頬張っていた。

 観光協会の水谷和男副会長(51)は「皆さん喜んで食べてくれた。少しでも早く復興してもらえれば」と話した。


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