停電でごみ収集停止 焼却場復旧めど立たず 東金市など4市町 【台風15号】

幅26.2メートル、奥行き11メートル、深さ9メートルの巨大なピットが満杯になっている=11日午後3時5分ごろ、東金市の環境クリーンセンター
幅26.2メートル、奥行き11メートル、深さ9メートルの巨大なピットが満杯になっている=11日午後3時5分ごろ、東金市の環境クリーンセンター

 台風15号による停電で、東金市など4市町のごみ処理を担う「東金市外三市町清掃組合」の焼却場が稼働できなくなっている。管内では10日からごみの収集を停止。同組合は東京電力に早期の復旧を要請しているが作業はいまだ始まっておらず、収集再開のめどは立っていないという。

 稼働が停止しているのは同市三ケ尻の処理施設「環境クリーンセンター」。東金市のほか、大網白里市、九十九里町、山武市の旧成東町エリアの家庭などから出るごみを焼却している。2018年の資料では1日平均約134トンが運び込まれているという。

 施設本体に被害はないものの、台風で近くの電柱が折れたり、倒木が電線を損傷させたりしたことなどから、設備を動かす電力が得られなくなっているのが原因。9日のみ回収したが、収集車がごみを最初に運び入れる容量630トンのピットがその時点で満杯に。ピットは地下9メートルもの深さがあるというが、現在は地上の高さまでごみの山が顔を出している。

 このため10~12日は地元市町が防災無線やホームページなどでごみ収集を停止することを周知。13日も回収できる見込みはない。

 同組合によると、早期の電力の回復を東京電力に要請しているものの、復旧作業員は12日現在到着していない。作業開始の見通しも立っておらず、収集をいつ再開できるかもわからないという。担当者は「このような事態は施設が始まって以来のこと。長期化する場合は他団体の処理施設との連携も視野に検討せざるを得ない」と頭を抱える。

 収集を管轄する自治体の一つである東金市では、今後の見通しなどを問い合わせる市民からの電話が鳴りやまない状態だ。山武市の女性(44)は「紙おむつや生ごみが腐って大変。一時的に庭に出しているがこれ以上増えたらどうしたらいいのか」とため息。東金市の担当者も「停電が広範囲に及び大変なのはわかるが一日も早く復旧してほしい」と話した。


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