鑑識作業の信頼性強調 千葉県警捜査員 DNA混入重ねて否定 松戸女児殺害・第3回公判

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 松戸市立六実第二小3年だったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が昨年3月に殺害された事件で、殺人と強制わいせつ致死などの罪に問われた渋谷恭正被告(47)=同市六実4=の裁判員裁判第3回公判が6日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれ、千葉県警鑑識課の捜査員が検察側の証人として出廷し、証拠品から採取した試料の取り扱いが適切に行われていたなどと証言。争点となっているDNA型鑑定の信頼性を前日の公判に続いて重ねて強調した。

 この日出廷したのは、被害者の遺体や渋谷被告のキャンピングカーから押収したネクタイなどの証拠品、軽乗用車などから血液やDNA型を採取した捜査員3人。

 証拠車両の鑑識を行った捜査員は、キャンピングカーと軽乗用車の2車両の作業は担当者を分けて実施したため、同一の捜査員が2車両の鑑識作業を行うことはないと説明。捜査員の1人は検察側に理由を問われると「試料が混同しないよう意識した」と明らかにした。

 また、渋谷被告のキャンピングカーから押収した証拠品を取り扱う際、直前に被害者由来のDNA型に触れることはなかったと主張。別の捜査員はDNAを混入させる機会も存在しなかったと断言した。

 証言台に立った捜査員は一貫して「われわれは客観的証拠に基づいて社会正義を実現する」「警察官として自覚を持っている」などと厳格、適正に作業を行っていると強調。改めて捜査機関が意図的に被告や被害者のDNAなどを混入させたとする弁護側主張を退けた。

 第4回公判は7日午前10時から、引き続き鑑識課の捜査員や科学捜査研究所(科捜研)警察官の証人尋問が行われる予定。