鑑識課調査官、弁護側主張を否定 車内血液で証言 松戸女児殺害・第2回公判

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 松戸市立六実第二小3年だったベトナム国籍のレェ・ティ・ニャット・リンさん=当時(9)=が昨年3月に殺害された事件で、殺人と強制わいせつ致死などの罪に問われた渋谷恭正被告(47)=同市六実4=の裁判員裁判第2回公判が5日、千葉地裁(野原俊郎裁判長)で開かれ、検察側の証人として県警捜査員が出廷した。鑑識課調査官は渋谷被告の軽乗用車から見つかった血液を「擦りむいたり切ったりして付着したものとは感じなかった」と証言し、弁護側が初公判で述べた主張を否定した。

 鑑識課調査官は、渋谷被告の軽乗用車などの鑑識活動を指揮。車から採取した血液について「被害者が後部座席足元に押し込まれ、口などから出た血液が付いたのでは」と証言。リンさんが事件前、渋谷被告の車に同乗した際に膝を擦りむくなどしていて、リンさんの血液が付いた可能性を指摘した弁護側主張に反論した。

 他の捜査員は渋谷被告の車やキャンピングカーの押収、証拠品などの取り扱いに問題はなかったと主張。野原裁判長から「捜査担当者が被害者の遺体に被告人の(DNA型)試料を混入することはあるのか」と問われると、捜査員の1人は「ありません」と言い切った。

 理由を問われると「警察官としての責務だから」と語気を強め、ここでも「捜査機関が渋谷被告のDNAを意図的に混入させた疑いがある」と、DNA鑑定の信頼性を争う弁護側主張を一蹴した。

 この日の渋谷被告は、前日の初公判と同じ黒色ジャージーに灰色の迷彩柄ズボン姿で法廷に現れた。対面する検察側席や証人に視線を向けじっと見つめる場面も。前日より軽くなったような足取りで法廷を移動した。

 第3回公判は6日午前10時から、捜査関係者らの証人尋問を行う予定。