「コロナ神」の石祠建立 脅威を神格化、疫病退散願う 香取・山倉大神

新たに建立したコロナ神の石祠(手前)。奥の二つは疱瘡神の石祠
新たに建立したコロナ神の石祠(手前)。奥の二つは疱瘡神の石祠
神事を執り行う国友宮司と氏子代表=31日、香取市
神事を執り行う国友宮司と氏子代表=31日、香取市

 平安時代の弘仁2年(811年)創建の香取市山倉の神社「山倉大神」は、新型コロナウイルスの収束を願って「コロナ神の石祠(せきし)」を建立した。国友英昭宮司(72)と氏子の代表が31日、神事を行って完成を祝った。

 コロナ神の石祠は新型コロナウイルスの脅威を神格化したもので、心安く鎮まって速やかに去ってもらいたいという願いを込めて祭った。

 同神社によると、境内には江戸時代に建立された天然痘の退散を願う「疱瘡(ほうそう)神の石祠」が2基ある。現在のコロナ禍は過去の疫病流行の状況と似ていることもあり、氏子総代が話し合って新たな石祠を建てることにした。

 コロナ神の石祠は、白御影石で作り、白河石の土台に建てた。疱瘡神の石祠は建立から年月がたって傷み、足場も不安定になっていたため、補修して同じ土台に移した。

 神事は、石祠の前で行われ、国友宮司が祝詞奏上するなどし、氏子が疫病の早期退散を祈願した。

 国友宮司は「病気が広がると人は不安になる。心の調子が崩れると体も悪くなる。心を落ち着けて祈る場所があることは大切」と話した。総代長の高木茂さん(69)は「山倉大神は地域の心のよりどころ。一日も早い収束を祈りたい」と表情を引き締めた。

 同神社は、神前にサケを供える例祭「初卯祭」(通称・山倉の鮭祭り)で知られている。


  • LINEで送る