スパコン「京」特別展示 19年に引退、理研寄贈 市川・現代産業科学館

千葉県立現代産業科学館に展示されているスーパーコンピューター「京」=市川市
千葉県立現代産業科学館に展示されているスーパーコンピューター「京」=市川市

 防災や生命科学など幅広い分野の研究や発展に貢献した理化学研究所計算科学研究センター(神戸市)のスーパーコンピューター「京」の部品が、市川市の千葉県立現代産業科学館で特別公開されている。約7年間運用された実物で、同センターからシステムボードが入った筐体(きょうたい)一式の寄贈を受けた。県内で筐体がまるまる見られるのは同館だけで、世界最高クラスの計算能力を持つ京の構造を間近で見ることができる。

 京は理化学研究所と富士通が共同で開発した世界最高クラスの計算能力を持つスパコンで、2012年に本格稼働。毎秒1京回の計算能力を持ち、スパコンの計算速度の世界ランキング「トップ500」で1位を獲得した。

 これまでできなかった精度の高いシミュレーションが可能になった京。気象予測や資源探査、防災、宇宙の謎の解明などの分野で活躍した。19年には役目を終え、実際に稼働していた筐体や部品は全国の科学館などに寄贈された。現在は後継機「富岳」が活躍している。

 同館では筐体を開いて展示しており、システムボードや内部構造など、速さや使いやすさにこだわった技術を目にできる。解説パネルや映像もあり、子どもにも分かりやすく説明している。

 5月中は展示の予定。それ以降は同館のホームページなどで確認できる。入場無料(常設展示室へは入場料が必要)。問い合わせは県立現代産業科学館(電話)047(379)2000。


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