スパコン「富岳」本格稼働3月に コロナ対策で前倒し

 理化学研究所は9日、2021年度に本格稼働を予定していたスーパーコンピューター「富岳」について、時期を3月9日に前倒しすると発表した。新型コロナウイルス感染症対策への早期の貢献などを理由とした。

 萩生田光一文部科学相は閣議後の記者会見で「一足早い山開きを迎える。世界を先導する成果を創出できるように取り組む」と話した。

 富岳は19年に運用を終えたスパコン「京」の後継機。理研と富士通が開発した。

 設置先の理研計算科学研究センター(神戸市)では昨年4月から、飛沫の広がり方の可視化や治療薬候補の探索など、一部の機能を使ってコロナ対策の研究に利用していた。


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