“おもてなし力”アップへ 訪日客向けガイド養成 いすみで初の講座、実践も

訪日観光客へのガイドの仕方を考え合う参加者=27日、いすみ市
訪日観光客へのガイドの仕方を考え合う参加者=27日、いすみ市

 訪日外国人(インバウンド)をいすみ市に呼び込もうと、訪日客を案内するガイド養成講座が27日、同市内で初めて開かれた。市内外から約30人が集まり、観光スポットを案内する技術やトラブル時の対処、法令などを学び、訪日外国人のニーズに応えるおもてなしの力を培った。

 講座は同市や市原市、航空会社や鉄道会社などが手を組み今年10月に誕生した「インバウンドガイド協会」といすみ市が共催した。訪日外国人は毎年増加傾向にあり、2018年に約3119万人を記録。近年は地方で伝統文化を体験する旅行が人気で、ガイドの育成が急務となっている。

 同市は18年度から官民連携で訪日外国人の誘致に力を入れている。講座に出席した太田洋市長は、地域の魅力を伝えるガイドの重要性を強調した上で「ノウハウをしっかりと身に付けステップアップしてもらえれば」と参加者にエールを送った。

 講座ではインバウンドガイド協会のスタッフが、18年の法改正で国家資格を保有していなくても外国語の有償ガイドが可能になったことを紹介。仕事を引き受けた際に必要なスキルや関係法令、トラブル時の対応などについて具体例を挙げて説明した。また市内の神社や漁港といった観光スポットへ足を運び、講座で学んだ知識を実践した。

 茂原市の太田和範子さん(57)は「故郷のいすみ市には貴重な文化財がいくつもある。歴史の知識を身に付け、案内できるようになれば」と真剣な表情で受講していた。


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