2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

スマホで水害疑似体験 ウェザーニューズ AR浸水シミュレータ提供【台風豪雨1年】

アプリを活用することで、各地の浸水シミュレーションを疑似体験できる(ウェザーニューズ提供)
アプリを活用することで、各地の浸水シミュレーションを疑似体験できる(ウェザーニューズ提供)

 民間気象情報会社「ウェザーニューズ」(千葉市美浜区)は、県内でも多発する水害への備えに役立ててもらおうと、同社専用アプリで「AR浸水シミュレータ」の提供を始めた。拡張現実(AR)技術を駆使した映像を通して、豪雨の際に現在地周辺がどう浸水するか疑似体験できる。

 県内に甚大な被害が出た房総半島台風(昨年9月9日)や、大規模水害をもたらした台風19号(同10月12日)、房総豪雨(同10月25日)など全国各地で災害が相次ぐ状況を踏まえ提供を決めた。

 スマートフォンのカメラ機能を使い、目の前の景色が浸水した状況を映し出す。浸水の深さは10センチ単位で設定可能で、想像が難しい浸水1メートルの様子も可視化。水流や水の色も指定できるため、被害の状況をより現実的に疑似体験できる。

 使用者の位置情報から想定される周辺河川の氾濫シミュレーションも可能。国土交通省が発表している洪水浸水想定区域データと照らし合わせ、最大規模の降雨で現在地がどの程度、浸水するか確認できる。

 同社の調査(回答数251人)では、2018年7月に発生した西日本豪雨の際、「避難すべき状況」と認識していたにも関わらず避難しなかった人は、211人で84%に上った。

 担当者は「アプリを通して災害を“自分ごと”として認識してもらえる」と説明。「今後は実際に降っている雨の状況もシミュレーションできるようにしたい。河川などは特に浸水リスクが想像しにくいので、防災意識を高めて被害を最小限に抑えてほしい」と呼び掛けた。

 アプリはauスマートパス会員のみ無料で利用でき、同社は提供範囲の拡大も検討している。

 河川の氾濫が相次いだ昨年10月の房総豪雨では、水没した車内に取り残されるなどして県内で11人が犠牲になっている。


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