「地域の危険知って」 地震、津波、土砂災害、洪水 千葉市、統合ハザードマップ作成

 千葉市は防災情報を分かりやすく伝えようと、地震など既存のハザードマップを統合したWEB専用の「地震・風水害ハザードマップ」を作成する。これまで別々だった情報が一括して見られるようになるとともに、情報の更新も容易に。「自分の住む地域の危険を知ってほしい」と担当者。事業費として新年度予算に440万円を盛り込んだ。

 市が公開しているハザードマップは地震、津波、土砂災害、洪水の4種類。地震は市が行った市直下型地震の最新被害想定を基に、各区ごとに作成した。津波は東京湾に面した中央区と美浜区、土砂災害は警戒区域、洪水は市内を流れる都川と村田川の浸水想定区域が対象になっている。

 4種類とも紙ベースとWEBがあるが、いずれも“独立”。重ね合わせて見ることができなかった。昨年の西日本豪雨でハザードマップが浸水の危険を指摘していながら甚大な被害を防げなかった地域が出たことを受け、国のワーキンググループが複数のハザードマップの効率的活用を推奨。市は新年度中に各ハザードマップを統合したWEB版マップを作り、ホームページで公開することにした。

 同マップは災害ごとの避難場所も掲載。状況によって住民が安全な場所を選択できるようにする。防災情報は新しいシミュレーションが公表されるごとに最新情報を盛り込む。市危機管理課は「地域ごとに見られるように工夫する。地域の危険を分かりやすく伝えたい。完成次第、公開していく」と話した。

 市は新年度、防災情報を一元的に管理する総合防災情報システムの基本設計にも着手する。2023年度完成予定の新市庁舎内に整備する危機管理センターのシステムで、被害や職員派遣の状況をリアルタイムに把握できるようにしたいという。情報発信にも活用して、市防災対策課は「切れ目のない災害対応を目指す」と説明している。予算は1400万円。


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