『銀河鉄道に乗って』

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 旭市復興祈念「第7回旭市民ミュージカル」に招かれた。復興「記念」でなく「祈念」に深意があり、祈りがある。

 旭市の明智市長さんのお話を聞くうち、私の胸裏も熱くなる思いだった。

 家屋は軒並みに波の餌食となり、加えて人命も失われたという。県下では浦安と並んで最大の被害地と伝えられる。

 聞けば他の命を助けて自分が犠牲になったという悲話もあり、今回の「市民ミュージカル」のポイントもそこにあるようで、作・演出の大川義行氏は、さらに宮沢賢治作の『銀河鉄道の夜』への連結を試み、台本のタイトルも『銀河鉄道に乗って』とする。

 賢治作『銀河鉄道の夜』の大要を紹介してみる。

 -孤独で貧しい少年ジョバンニが、溺(おぼ)れる級友を助けて自分は溺死(できし)した親友カンパネルラと、夢の世界で、死者を乗せて旅をする『銀河鉄道』に二人して乗り、星座の駅を巡る幻想の物語。賢治の死後に発表され名作とされる。

 ミュージカルのメーンスタッフは、脚本・演出・挿入歌作詞の大川義行氏、コンビの福田陽氏は音楽・挿入歌作曲を担当し、お二人の息がぴたりと合う。...