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第65回千葉文学賞「海の声を聴く」 作・蓮見仁

2022/5/17 5:00 (2025/10/3 12:00更新)
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 第65回千葉文学賞を受賞した蓮見仁さんの作品「海の声を聴く」の掲載ページです。  言語障害を持ち、ほぼ母音しか発することができない兄との絆を幼少期に築いた主人公が、大人になって断絶していた関係を取り戻していく様子を描いた作品です。挿絵は佐藤辰作さん。

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◆受賞の言葉

 何と言っても歴史ある千葉文学賞を頂くに当たり、大変光栄と思っております。小さい頃から本を読むのが好きで、町の図書館で借りた何冊もの本がいつも寝床に平積みされていたことを思い出します。書く側となって思うことは読み手を飽きさせないこと。一方的に書き進めて読者を置き去りにしていないか反芻しながら文章を紡ぎ、次第に形あるものへと完成させてゆく供給的な作業です。  物語を創るのが好きで、それも少年時代に夢中でページをめくりながら読み耽った動物達の会話や振る舞いの可笑しさが根底にあるからかも知れません。読み手に何かを感じてもらえるような話を意識し、時に実体験に近いエピソードを織り交ぜながら、創作活動は今後も続いてゆくのだろうと思っています。 ◇はすみ・じん 1968年東京都生まれ。東洋大学経済学部卒。公務員。松戸市在住。