FA戦士初の同時獲得 医療体制、人脈が決め手 補強戦線“主役”に 千葉ロッテ

千葉ロッテへの入団会見を行う美馬
千葉ロッテへの入団会見を行う美馬
千葉ロッテへの入団会見を行う福田
千葉ロッテへの入団会見を行う福田

 今オフに繰り広げられた補強戦線の主役は、千葉ロッテだった。楽天から美馬、ソフトバンクから福田のフリーエージェント(FA)戦士を獲得。FA権を行使した選手を同時に2人獲得するのは、球団初だ。年内で積極的な補強は一段落し、3年目の井口政権を後押ししている。

 美馬には4球団、福田には6球団が入団交渉に参加。美馬の交渉には資金力が豊富な巨人も参戦したが、ロッテが勝利を収めた格好だ。昨オフ、ロッテは地元千葉の勝浦市出身、丸の獲得競争に参加して巨人に敗戦。1年越しの“雪辱”を果たした。

 選手の評価が年俸で決まるのがプロ野球。ただ、選手が考える球団の魅力は資金面だけではない。ロッテは来年から都内と浦安市にある順大医学部付属2病院と提携。血液・唾液検査を伴う年間5回のメディカルチェックや、電子カルテを利用した体調管理を行い、24時間体制で選手をサポートする。

 右肘に故障歴がある美馬には、ロッテの綿密な医療サポート体制が魅力となった。3日の入団会見で、33歳の右腕は「いろんなところでコンディションを考えてくれるのは心強い」と話した。

 福田は自身のブログで鳥越ヘッドコーチが入団の決め手の一つと説明。プロ入り間もない頃に父を亡くし「野球をやめようとした」時、「厳しい練習でグラウンドの上では悲しみを忘れさせてくれて、プロ野球選手として生きていく覚悟を決めるきっかけをつくって下さった」という恩師の存在を強調。ソフトバンクで長く指導した鳥越コーチの人脈が生きた。

 ロッテはFA補強に消極的な姿勢を取る時代が長かったが、このオフが分岐点となるか。松本球団本部長は「Aクラスではなく優勝を争うために何をすべきか、ということ。そういう意味での今回の補強」と総括した。



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