岡野氏パワハラ確認できず 国民民主「客観的事実ない」

国民民主党千葉県連の事務所=千葉市中央区
国民民主党千葉県連の事務所=千葉市中央区

 国民民主党の岡野純子衆院議員(比例南関東)による同党に所属していた工藤由紀子浦安市議(2024年12月除名)へのパワーハラスメント疑惑が報じられていた問題で、党ハラスメント対策委員会・倫理委員会合同チームは27日、ハラスメントは確認できなかったと発表した。都内で記者会見し、明らかにした。

 チームによると、5~8月に岡野氏や工藤氏ら千葉県連関係者4人に聴取し、関連する資料の提供を受けた。工藤氏が訴えていた岡野氏からの「みっともない演説だ」などといった高圧的な発言や、LINEなどでの連絡を意図的に無視していたなどの行為は、確認できなかったとした。その上で、2人の間に一方的な「優越的関係性はなかった」と認定した。

 チームの浅野哲衆院議員は会見で「岡野氏の発言の意図や内容を調査し、必ずしも工藤氏が受け止めるような意図ではなく、言い方も含めてハラスメントに該当するものではないと判断した」と述べた。

 また同様のハラスメントを訴え、工藤氏と同時期に党を離れた県連内の他の地方議員3人から聴取しなかったことについては「工藤氏からの聴取の要望はあったが、3人についてはハラスメントに(目撃者などで)直接関与した客観的な事実が確認できなかった」とした。

(中田大貴)


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