コメ価格維持へ増産撤回 26年産711万トンに

収穫されたコメ=8月、新潟県三条市

 農林水産省は31日、2026年産の主食用米の需給見通しを発表した。生産量の目安は需要見通しの最大値に合わせ711万トンで、25年産の収穫見込みの748万トンと比べると減産になる。石破前政権が掲げたコメ「増産」を事実上撤回し、従来の「需要に応じた生産」に戻す高市政権の方針を反映した。これ以上増産するとコメが余って価格が暴落するとの生産者の不安に配慮し、価格維持を図る。25年産で停止した備蓄米の買い入れを再開する方針も示した。

 25年産米は集荷競争が過熱し、小売店での平均価格は目下、5キロ4千円超で推移している。増産方針を表明からわずか数カ月で見直し、市場に需給引き締めのメッセージを発信する形で、高止まりが常態化しないか懸念される。


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