生徒名簿使い署名活動 在職中、無断持ち出し 成田北高、60代元教諭

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 成田市玉造の千葉県立成田北高校(土屋俊一校長、生徒888人)の60代の元男性教諭が、学校から無断で持ち出した生徒名簿データを使い、卒業生約300人に安保法への反対署名を求める手紙を送っていたことが18日、同校への取材で分かった。元教諭は昨年3月に同校を定年退職しており、在職中は実質的に名簿を管理。同校は持ち出したデータを全て削除させ、県教委が処分を検討している。

 同校によると元教諭はことし3月、担任や授業を担当した同校の2014~15年度卒業生のうち約300人の自宅に、安保法や戦争への反対署名を求める手紙を送付。元教諭は在職中、校内のパソコンから両年度の卒業生約600人以上の名簿を自分のUSBメモリーにコピーし、無断で持ち帰っていた。名簿には住所や電話番号、保護者名が記載されているという。

 手紙を受け取った卒業生の母親が同校に連絡し発覚。先月25日、同校が元教諭に確認したところ、持ち出しや送付を認めたという。同校はデータを全て削除させた上で、県教委に報告。元教諭は「(持ち出しは)手紙送付のためではなかった」と説明し、反省の態度を示しているという。

 同校では、名簿は校内サーバーにパスワードをかけて管理。教諭が自由に閲覧できるものではないが、元教諭はパスワードを把握しており、事実上の名簿担当者だったという。同校の桜井佳成教頭は「在職中に知り得た情報を利用しており大変遺憾。教職員に対し、生徒の個人情報の取り扱いを徹底する」とコメントした。