福田村事件題材に問う 真実伝える大切さ 正しい情報見極め むごさに葛藤も…取材重ね「作るべき」 柏南高放送部 番組「未来への伝言」

福田村事件追悼慰霊碑保存会代表の市川さん(左)を取材する柏南高放送部の生徒たち(同校放送部提供)
福田村事件追悼慰霊碑保存会代表の市川さん(左)を取材する柏南高放送部の生徒たち(同校放送部提供)

 千葉県立柏南高校(柏市増尾)放送部の生徒たちが、関東大震災直後に現在の野田市で起きた福田村事件を取り上げた音声番組「未来への伝言」を制作した。同市の市民団体代表を証言者に「真実を伝えること、正しい情報を見極めることの重要さ」を問いかける内容。むごい事件だけに題材として選ぶことへの葛藤が当初あったが、取材を重ねるうちに「作るべきだ」との考えで一致した。生徒たちは犠牲者の古里である香川県に「作品を届けたい」と話している。

 同部は1、2年生計5人で構成。生徒たちは、16、17日に千葉市で開かれた県高等学校文化連盟放送コンテストのオーディオメッセージ部門に ・・・

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