2021年1月5日 05:00 | 無料公開

全面開庁した市川市第1庁舎。1階テーブル席で手続きのワンストップサービスが始まった=4日、市川市
千葉県市川市の市役所新第1庁舎が4日全面開庁し、転出入や保険などの各種手続きが一括でできる「ワンストップサービス」が始まった。訪れた市民が複数の窓口を移動する手間を省き、利便性の向上を図る。住民票の写しなどの証明書発行手数料のキャッシュレス支払いも可能になった。
ワンストップ手続きは主に1階で実施。来庁者は総合受付で手続き用件を伝え、テーブル席に着くと、パソコンを持参した担当課の職員が必要事項を聞き取り、その場で手続きをする。複数の手続きがある場合は、職員が入れ代わり立ち代わり対応する。住所や名前などの基本情報は1回の入力で共有される。
インターネットや電話で手続きの事前予約が可能で、予約優先。待ち時間がある場合は呼び出しベルを渡される。市の担当者は「これまでは各担当課を回る必要があったが、職員が出向いて対応することで1カ所で手続きが可能になる」と市民側のメリットを強調する。
船橋市からの転入手続きに訪れたマレーシア出身の女性(30)は「1カ所で手続きが済むのは便利。事前予約をしたのでもっと早く終わると思ったが、通常の窓口だとさらに時間がかかるかも」と話していた。
新庁舎は昨年8月に一部が開庁。村越祐民市長が手続きのワンストップ化を進めるとして、1、2階中央部に階段を設置する追加工事を行ったため全面開庁が遅れ、2段階での開庁となった。