なぜ?市境ふさぐ花壇 「反対側出られず不便」 抜け道防ぐメリットも 浦安・市川 【ちば特 千葉日報特報部】

市川市側(右)と浦安市側(左)を分断している市境の花壇
市川市側(右)と浦安市側(左)を分断している市境の花壇
花壇には浦安市、市川市がそれぞれ設置したとみられる看板もあった
花壇には浦安市、市川市がそれぞれ設置したとみられる看板もあった
市境の花壇が設置されている大まかな位置
市境の花壇が設置されている大まかな位置

 浦安市、市川市の境目にレンガ造りの花壇がまるで城壁のように続き、自動車では反対側に直接出られない構造になっていると聞いて現地を訪れた。花壇は両市の市道に隣接。地域住民からは「花壇のおかげで抜け道にならずに済んでいる」と歓迎する声がある一方、「車で反対側に出られず不便」といった声も上がっている。「ちば特(千葉日報特報部)」今回は、市境の不思議な花壇について調査した。

(「ちば特」取材班 町香菜美、田村理)

 スイセンやサツキが植えられている花壇は約500メートルにわたって続く。植え込みの中にはコンビニの袋やビールの空き缶、自転車が捨てられており、ゴミ捨てを注意する看板も設置されていた。

 近所に住む市川市の60代の男性は「初めて来る人に道を説明するのが大変」。花壇近くで犬と散歩していた同市の主婦は「浦安側から車で来ると、市川の方に出られないことがあり不便。植え込みに捨てられたゴミが風で飛ばされて、犬が食べてしまいそうになった」と困り顔だった。

 一方で、この女性は「花壇のおかげで抜け道にならずに済んでいる面もある。車の通りは少なく、その点は、犬の散歩にも安心」とメリットも明かした。

◆管理は誰が

 何のために設置され、誰が管理しているのか。取材班は10月、地元の市川市に設置された経緯などについて質問した。同市の担当者は「浦安市にも関わる話であり、(内容の相違がないよう)同市にも確認したい」とした。そこで11月末ごろに再度、市川市にたずねたところ、担当者は「管理について両市で見直す予定となっており、現在は正式に公表できることがない状況」と述べ、設置された経緯や管理状況について具体的な回答を断った。

◆両市で協定

 一方で、同担当者は「花壇は浦安市の市道に沿って設置されているが、花壇の下を通る水路は市川市が管理している」と教えてくれた。両市は管理に関する協定を結んでいるといい、植栽の中には両市がそれぞれ設置したとみられる看板も置かれている。

◆以前は川?

 取材を進める中、複数の住人が「昔、川だった場所が、暗きょ(地下水路)になって花壇が置かれた」と証言した。実際、数十年前の空撮写真を確認すると、現在の花壇の位置に黒い線がはっきりと見られる。

◆解明に時間

 40年ほど前から近くに住むという市川市の60代男性は「通り抜けが難しく、20年ほど前に陳情して通れるようにした場所もある」と説明。「雑草の手入れをして、もっといろいろな花が植えられるようになればいい」と活用を願った。

 市境に置かれた花壇の謎は、完全に解明するまで時間がかかりそうだ。詳しい事情を知る方は「ちば特」まで情報を寄せてほしい。

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