千葉県内での「全患者へ毎日電話」終了 柏市、重症対応シフト ウィズコロナ鮮明

柏市保健所内に新設されたフォローアップセンターで電話相談に応じるスタッフ=24日、同市提供
柏市保健所内に新設されたフォローアップセンターで電話相談に応じるスタッフ=24日、同市提供

 柏市は、これまで新型コロナウイルス患者全員に行っていた電話での健康観察を重症化リスクが高い患者などに重点化し、代わりに24時間対応のコールセンターを新設した。保健所をもつ県と千葉、船橋両市も同様の対応を全面または部分的に導入。今回の柏市の措置で、感染直後を除き健康観察で全患者に電話対応を行う保健所はなくなった。千葉県でもウィズコロナがさらに進む節目となる。

 柏市保健所は今回の措置について「重症化リスクの低いオミクロン株の状況から判断した」と説明している。

 同市ではこれまで、感染判明時の聞き取り調査および療養期間中に毎日行う健康観察で、原則コロナ患者全員に電話で状況確認などを行ってきた。健康観察の架電では、政府の情報共有システム「ハーシス」を使って健康観察できる患者は既に対象外としていた。

 市ではこれらの電話連絡の対象を23日から、(1)60歳以上(2)妊娠中(3)重症化リスクの高い疾患のある人-に限定。これ以外の患者には原則、SMSで同システムへの健康情報入力を促すとしている。

 一方、架電対象限定による不安解消を念頭に、同日から24時間態勢の「フォローアップセンター」を設置。市保健所職員や看護師資格のある派遣スタッフなどが基本10人で、電話相談に応じる。

 オミクロン株が猛威を振るった1月下旬から2月上旬にかけ、県と千葉、船橋両市は、対応能力の限界もあり、健康観察時の架電対象をコロナ患者全員とすることを取りやめ、SMSやハーシスの活用を導入している。船橋市以外の県と千葉市は同時に、感染判明初回の聞き取り調査時の架電対象も今回の柏市と同様に限定していた。船橋市はこの場合は、全感染者への電話連絡を続けている。

 柏市では第6波ピークの2月10日には734人の新規感染者が確認されたが、今月24日は46人と当時の15パーセントに減少。同市保健所の沖本由季理事は「できるだけ丁寧に対応したいと考え電話対応を続けてきたが、受電態勢が整い重点化に踏み切った」としている。

 基礎疾患がない場合に電話確認を行わない対象を今月16日から65歳未満にまで広げた県の疾病対策課では「各保健所の対応についてはコメントできないが、県としては重症化リスクの高い人への対応により注力したいと考えている」と話している。
 
 厚労省新型コロナウイルス感染症対策推進本部では、全感染者に対する毎日の電話対応が県下でなくなったことについて「オミクロン株の特性を踏まえた適正な対応。一方、コールセンター設置などで、漏れがないよう臨機応変の対応も推奨したい」と話している。


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