<野田女児虐待死>心愛さん「毎日地獄だった」 証人尋問で母 第3回公判

 千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が昨年1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、傷害致死などの罪に問われた父親、勇一郎被告(42)の裁判員裁判第3回公判が26日、千葉地裁(前田巌裁判長)で開かれた。心愛さんの母親(33)の証人尋問が行われ、心愛さんから「毎日が地獄だった」と打ち明けられていたと証言した。

 母親は2017年10月上旬ごろ、心愛さんに同年夏に沖縄県から野田市に転居してきた後の勇一郎被告の実家での生活について聞いたという。心愛さんは「毎日が地獄だった。夜中にパパから起こされたり、立たされたりした」と話した。心愛さんは「結局、悪者にされた」とも答えたという。

 母親の証人尋問はビデオリンク方式で行われ、母親は別室で証言。法廷には音声が流された。

 母親の証人尋問は26日午後、27日も行われる。証人尋問は3月4日の第7回公判までで、児童相談所の職員らが出廷する予定となっている。公判は9日の第10回で結審。証人尋問終了後、4~6日に被告人質問が行われる。19日に判決が言い渡される見通し。

 今月21日の初公判で勇一郎被告は、傷害致死罪の成立は争わないとしながらも「シャワーで冷水を浴びせ続けるなどの暴行をしたことはない」などと起訴内容を一部否認した。

 起訴状によると、勇一郎被告はおととし12月30日~昨年1月3日ごろ、自宅で、心愛さんに暴行して胸骨骨折などのけがを負わせ、22~24日には心愛さんに食事を与えず、シャワーで冷水を浴びせ、飢餓や強いストレス状態にさせて死なせたなどとされる。

 母親は勇一郎被告の暴行を制止しなかったとして傷害ほう助の罪に問われ、懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年の一審判決が確定。勇一郎被告は母親に対する暴行罪でも起訴されており、併せて審理される。


  • LINEで送る