住宅街で20代女性刺される 船橋、中年とみられる男逃走

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女性が刺されたという現場付近を調べる千葉県警捜査員=29日午後11時55分、船橋市旭町1
女性が刺されたという現場付近を調べる千葉県警捜査員=29日午後11時55分、船橋市旭町1

 船橋市旭町1の路上で11月29日午後8時半ごろ、20代女性から「男に刺された」と119番通報があった。女性は左脇腹1カ所に深さ4センチ、幅2センチほどの刺し傷を負ったが、命に別条はなかった。男は中年とみられ、何も取らずに包丁(刃渡り約13センチ)を刺したまま逃走した。船橋署が殺人未遂事件として捜査している。

 同署によると、女性は「知らない男に無言で刺された」と話しており、買い物に行く途中にごみ出しをしていて、右側を向いた際に刺された。包丁は自分で引き抜いたとしている。

 逃げた男は中年とみられ、黒いマスクを着け、いずれも黒色のジャンパー、ズボン姿。小柄だったとの情報もある。

 近くに住む男性会社員(41)は、息子から「女性が『痛い、痛い』とうずくまっていた」と聞いて現場に駆け付けると、女性が歩道にあおむけで倒れていたという。女性が通話中だった消防との電話を引き継ぎ、指示を受けながら応急手当てをした。

 男性は自宅に戻り取ってきたタオルで傷口を押さえ「大丈夫ですか」などと声を掛け、女性は弱々しく「はい」と答えたという。目立った出血はなかったが、女性のそばにあった包丁には血が付いており、何かで切られたようなイヤホンも落ちていた。

 5分ほどで救急隊が到着し、女性を引き継いだ。「子どもが多い地域でこんな事件が起きるとは」。男性は顔をこわばらせた。

 現場は東武野田線塚田駅から北へ約1キロの住宅街。すぐそばには千葉県立船橋啓明高校がある。幹線道路への抜け道になっていて夜でも通行量は多いが、朝夕と比べ人通りは少なくなる。

 身近で起きた事件に、地域住民は一様に不安を口にする。4歳と2歳の男の子がいる会社員、高橋淳之さん(35)は「犯人が逃げていると聞き、出歩くのが怖い。これまで以上に戸締まりを気を付けたい」。現場付近をよく通る主婦(41)は「早く犯人が捕まってほしい」と話した。