殺人罪認めず懲役10年 姉に傷害致死罪適用 酒々井遺体切断

 酒々井町上本佐倉1の住宅で2016年、同居していた弟を殺害して遺体を切断したなどとして、殺人と死体損壊・遺棄などの罪に問われた竹内愛美被告(26)の裁判員裁判の判決公判が5日、千葉地裁で開かれた。高木順子裁判長は「殺意を認定できる証拠はない」として殺人罪を認めず、傷害致死罪を適用し、懲役10年(求刑懲役18年)を言い渡した。

 高木裁判長は現場の状況や本人の供述から「被告が包丁で刺すなどし、体の重要な部分に傷害を負わせて死亡させた」と事実を認定。一方で「体の重要な部分を狙い、死を招く危険な行為であると認識していたと認定できる証拠はない」と述べ、傷害致死罪にとどまるとした。

 被告は公判で「被害者からの反撃として包丁を手にし刺さった」と訴え、弁護側は正当防衛を主張していたが、「被告人の供述は信用できず証拠はない。体格差がありながら、ほとんど負傷していない」と疑問を呈して退けた。

 量刑については「極めて危険な、凄惨(せいさん)で死者の尊厳を顧みない行為。自室で思いもかけず、姉の手で生命を絶たれた(被害者の)苦痛や無念は計り知れない」とした。

 判決によると、竹内被告は16年8月31日ごろ、弟の諒さん=当時(21)=を包丁で刺すなどし傷害を負わせ死亡させた。同年9月12日までの間、遺体を包丁やのこぎりで切断し、ごみ集積場に捨てたり、冷蔵庫内に隠したりした。

 千葉地検の互敦史次席検事は「判決内容を精査し、適切に対処したい」とコメントした。


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