新造祝う喜びの輪 漁船25年ぶり進水式 勝浦漁港

餅や菓子がまかれた新造船進水式=勝浦市の勝浦漁港
餅や菓子がまかれた新造船進水式=勝浦市の勝浦漁港

 勝浦市の勝浦漁港で、新しく造られた漁船の進水式が8日行われた。釣り船の新造は8年前にあったが、勝浦漁協所属の漁船では1996年以来25年ぶり。船体に色鮮やかな大漁旗約20本がはためき、岸壁には新造を祝う人たちが足を運び、港に喜びの輪が広がった。

 新造したのは、キンメダイやマグロを取る同市の堀川賢史さん(45)の船「幸運丸」(9・7トン)。造船所のあるいすみ市の大原漁港から母港に入った。

 進水式では港近くの遠見岬神社の宮司が、船に祭る男女一対の人形に船神様を招く儀式を執り行い、関係者が海の安全を祈願した。漁師の晴れ着「万祝(まいわい)」をまとった堀川さんらは、港に集まった人たちへ船から餅や菓子などをまき、新造の喜びや幸運をおすそわけ。その後、船は出港して八幡岬沖の鳥居が立つ島の周りを回り、港に戻った。

 18歳で漁師になった堀川さん。船が新しくなり「少しでも多く良い魚を取って勝浦を盛り上げたい」。25年前に先代の幸運丸を造った父親の宣明さん(65)は「漁を引退しようと思っていたが、この船を見てもう少し頑張ろうと思った」と笑顔だった。


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