「一宮期待の星」ついに五輪切符 サーフィン・大原洋人選手 喜びに沸く町民 「一宮で金メダルを」

サーフィンの全米オープンで優勝し、地元で開かれた報告会であいさつする大原選手=2015年10月
サーフィンの全米オープンで優勝し、地元で開かれた報告会であいさつする大原選手=2015年10月
大原選手は五輪会場となる釣ケ崎海岸で国際大会に出場するなどして技を磨いてきた=2017年5月、一宮町
大原選手は五輪会場となる釣ケ崎海岸で国際大会に出場するなどして技を磨いてきた=2017年5月、一宮町

 千葉・一宮町の釣ケ崎海岸が会場となる東京五輪のサーフィンで、同町出身の大原洋人選手(24)が出場権を獲得した。「一宮期待の星」がついに大舞台への切符を手にし、外房の小さな町は喜びに沸き「地元で開催されるオリンピックで金メダルを」と期待の声が上がった。

 「同じ中学の先輩で、大原選手は当時からスター選手だった」。こう語るのは、サーフィン強化指定選手の軽部太氣さん(22)=同町。大原選手と一緒に練習することもあるといい「人柄はとても優しく気さくな人。最近は今まで以上にストイックに練習していると感じた」と振り返る。

 「大原選手は選手として非常に尊敬する人で、日本で一番の選手だと思う」と話し「一宮町全体が応援している。地元で開催されるオリンピックで、金メダルを取ってもらいたい」と声を弾ませた。

 同町サーフィン業組合の鵜沢清永組合長(45)は「小学2年生のころから(大原選手を)知っており、釣ケ崎海岸で一緒にサーフィンをしていた」と懐かしむ。「地元出身者が出場するなら、一緒にオリンピックを盛り上げるしかない」と話した。

 いすみ市の大海英一さん(53)は日本サーフィン連盟千葉東支部長を務めた経験があり、小学生だった大原選手を試合会場まで連れて行っていたという。「やんちゃな子だが、誰よりも海にいて練習していた」と語り「心からうれしいが、まだ予選を通っただけ。(五輪まで)しっかりとコンディションづくりをして」と気遣った。

 同町の馬淵昌也町長は7日朝に朗報を知り、大原選手のツイッターに祝福のメッセージを送った。「うれしいの一言しかない。尋常でない喜び」と快挙をたたえた。

 新型コロナの影響で五輪が中止や無観客になる可能性が取り沙汰されているが「ぜひ開催してほしいという気持ちが強くなった。町民が一丸になって応援する。サーフィンが一宮にとってかけがえのないスポーツだと知ってもらうきっかけになる」と期待を込めた。

 大原選手は2015年に18歳で全米オープンを日本人として初めて制し、注目を集めるようになった。当時の町長で五輪会場誘致に尽力した玉川孫一郎さん(75)は「地元にとっては最高の喜び。オリンピックまでつながったとは感無量」と興奮した様子。「大原選手は一宮で育ち、一宮の波をよく知っている。(五輪でも)勝負強さに期待したい」と力を込めた。


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