南房総市 今月下旬にも断水恐れ ダム「枯渇」で3千世帯 県に支援要請

ひび割れた小向ダムの底の一部=9日、南房総市和田町上三原
ひび割れた小向ダムの底の一部=9日、南房総市和田町上三原
貯水量が著しく減少している小向ダム=9日、南房総市和田町上三原
貯水量が著しく減少している小向ダム=9日、南房総市和田町上三原
県担当者らを交えて開かれた市の水道渇水対策会議=9日、南房総市役所
県担当者らを交えて開かれた市の水道渇水対策会議=9日、南房総市役所

 南房総市和田町上三原の「小向ダム」の貯水量が著しく減少し、今月下旬にも市内の一部3千世帯余りが断水する恐れが出てきた。10月以降まとまった雨が降っていないためで、石井裕市長は「長期にわたり断水せざるを得ない深刻な状況」と危惧。市は9日、対策会議を開き、他地域の水源から水を供給することなどを確認する一方、県に支援を要請した。

 小向ダムは丸山・和田の両地区と千倉の一部地域の水道水源。老朽化した水門を交換するため、今年5月から水位を下げて工事を実施していた。

 市によると、例年11月は平均180ミリ以上の降水量があるが、今年は37ミリと約5分の1に減少。ダムの貯水率も12月9日時点で31・5%にまで減少。20%を切れば断水に踏み切る方針。

 9日の水道渇水対策会議には県の担当課や断水の恐れがある各地域センターの所長らも出席。断水を始める場合、10日前までに市民へ告知することや、散水車を使って他地域の水源から水を供給していくことなどを確認した。

 銚子地方気象台によると、今後1カ月の降水量はほぼ平年並みで、まとまった雨は降りにくい。石井市長は「市民には大変な不便をかけるが、まずは断水を回避することに全力を挙げる」とし、県に給水車の提供など協力を要請した。

 市は、防災行政無線やホームページで節水を呼び掛ける一方、あす11日から3日間、丸山・和田両地区で断水の見通しや対応策に関する住民説明会を開く。


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