南房総渇水で説明会 市が入浴支援、給付金も 住民「コロナ禍の断水不安」

小向ダムの渇水対策などについて住民と意見を交わす石井市長(中央)=11日夜、南房総市の丸山体育館
小向ダムの渇水対策などについて住民と意見を交わす石井市長(中央)=11日夜、南房総市の丸山体育館

 南房総市和田町上三原の「小向ダム」の貯水量が著しく減少している問題で、南房総市は11日夜、断水の恐れがある丸山・和田両地区を対象に初の住民説明会を開いた。市側は今後の渇水対策や支援制度を説明し、改めて節水を呼び掛けたものの、住民からは「コロナ禍で水が出ないのは不安」「天災ではなく人災では」などと、不安やいらだちの声が相次いだ。

 同市では老朽化した水門を交換するため、ダムの水を放流。水位を50%まで下げたが、10月以降まとまった雨が降らず、水不足が続いている。市によると、12月12日午前9時時点での貯水率は30・9%。このまま減少が続くと、来年1月6日以降に断水を開始する見通し。

 11日の説明会には対象地区の約200人が参加。市は断水後の支援策として、給水所の設置や市内外の旅館などと連携した入浴支援、営業に支障が出た事業者へ最大50万円の給付金を支給する方針などを紹介。風呂にためたお湯の有効活用など日常生活での節水を呼び掛けた。

 これに対し、住民は「工事での放水量を減らすことはできなかったのか」「各世帯への補償はないのか」「コロナ禍なのに、ためた水で手を洗うのはリスクがあるのでは」と意見が続出。市側は「ゲートの更新工事には50%近くまで水位を下げる必要があった。各世帯への補償は現状考えていない。(感染対策として)各家庭に消毒液を配ろうと考えている」と理解を求めた。

 市は14日午後7時から千倉地域でも同様の説明会を開く。


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