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新型コロナウイルス情報

にぎわう千葉県内観光地 コロナ共存の復興模索 移動自粛全面解除後初の週末 【ちば再始動】

県内外から多くの来場客が詰め掛けた鴨川シーワールド=20日、鴨川市
県内外から多くの来場客が詰め掛けた鴨川シーワールド=20日、鴨川市
家族連れらでにぎわった太東海岸=20日、いすみ市
家族連れらでにぎわった太東海岸=20日、いすみ市
名物のウナギ料理店には長蛇の列ができた=20日正午ごろ、成田市の成田山新勝寺参道
名物のウナギ料理店には長蛇の列ができた=20日正午ごろ、成田市の成田山新勝寺参道

 新型コロナウイルスの感染拡大防止で要請されていた都道府県間の移動自粛が全面解除され初の週末となった20日、千葉県内の観光地や集客施設は多くの客でにぎわった。大打撃を受けた地域経済の活性化への期待が高まる一方、コロナ前の人出には遠く及ばない観光地や、再流行を見据えてイベント開催に慎重な施設も。コロナと共存しながらの経済復興へ模索が続いている。

◆鴨川シーワールド

 鴨川シーワールド(鴨川市)には首都圏から多くの家族連れやカップルが詰め掛けた。人気のシャチやアシカのパフォーマンスも大にぎわい。南房総を代表する観光スポットは本来の姿を取り戻しつつある。

 営業に際しては、感染防止策を徹底。多くの客が集まるパフォーマンス会場では密集や密接を避けるため、客席を1段ずつ空席にする対応を取った。

 市民対象の無料キャンペーンを展開しており、多くの地域住民も足を運んだ。子どもと2人で遊びに来た同市の50代男性は「ようやく観光地に人が戻り、町が活気づいてきた。このままコロナも落ち着いてくれれば」と話した。

◆マリンレジャー

 いすみ市の太東海岸には県内外から多くのサーファーや海水浴客が訪れた。梅雨の合間の爽やかな日差しの下、久しぶりのマリンレジャーを満喫した。

 サーフィンが趣味の埼玉県越谷市の会社員、永瀬傑さん(38)は3カ月ぶりにウエットスーツに着替えた。「解禁後、すぐに海へ向かうことに迷いがあったが、天気予報が晴れだったので」と笑顔で話し、「サーフィンは最高」と声を弾ませた。

 東京都葛飾区の会社員、有馬大地さん(38)は2カ月間在宅勤務で、「移動解禁を心待ちにしていた」と晴れやかな表情で話し、長女の那美ちゃん(3)と一緒に砂山を作ったり、波打ち際で遊んでいた。

◆物産直売所

 イワシ漁の資料館や物産直売所がある「海の駅九十九里」(九十九里町)は多くの客が足を運び、食事や買い物を楽しんだ。「本来、土曜より日曜が混み合うが、天気が良いせいか予想以上の客足。状況を見て入場制限も検討しないと」と驚く小関順子駅長。休館明け直後の先週末より1・5倍ほど客が多い印象だ。

 ただ、依然コロナの状況が不透明なこともあり、当初予定していたハマグリのイベントなどは開けそうにない。今回、県をまたいだ移動が自粛されたことを念頭に「この機に県内や地元客の掘り起こしに力を入れるなど、観光業者も新しいスタイルを模索しないといけない」と話した。

◆成田山参道

 成田山新勝寺(成田市)の参道は多くの参拝客でにぎわいを見せた。名物のウナギ料理店には長蛇の列ができるなど活気は戻りつつあるが、依然、例年の人通りには程遠い状況。本来のにぎわいを取り戻すにはまだ時間がかかりそうだ。

 茨城県神栖市からウナギを食べに来た会社員、石川一彦さん(65)は「久しぶりでおいしかった。ずっと来たかったが、移動自粛解除でようやくこの味を楽しむことができた」と満足そう。「待ち時間も少なく入店できたが、やはり参道は人であふれているほうが活気を感じる」と早期のコロナ収束を願った。

 本来の活気を取り戻そうと、市観光協会は秋にも大規模イベントなどを企画することにしている。


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