定例会見急きょ中止 市川市長「都合が悪くなった」

 市川市は10日、市役所で同日午前に予定されていた村越祐民市長の定例記者会見を一方的に取りやめた。村越市長は8日夕に「都合がつかなくなった」と市幹部に連絡し、市側にも明確な理由を伝えなかったという。市によると、村越市長は10日午後には登庁し、来客や市職員との打ち合わせなどの公務をこなした。

 同会見は市長自らが市の施策や方針を報道陣に説明し、さまざまな市政の課題について報道陣の質疑に答える貴重な機会。同市の場合は地元記者会主催で原則毎月行われている。日程は事前に市側から打診を受けて決めており、市長の都合は十分に反映されている。突然の会見中止に、千葉日報社や全国紙、通信社など計8社が加盟する同記者会は10日、市に再発防止を求める書面を提出した。

 同日開催予定だった同会見は8月28日に日程が決定。記者会加盟各社は日程や記者をやりくりして会見に向けて準備を進めていたところ、会見前日の9日になって急に市が中止を記者会に申し出た。

 同日中に記者会の代表が理由の説明を要請。10日も、市秘書課長らに中止とした理由を求めた。市は、市長から「会見はお互いの都合を合わせて開いている。今回私の都合が悪くなったので会見を開けない」との回答があったと発表。その上で、それ以上の明確な理由は聞いていないとして「公務以外のことには踏み込めない」と述べた。市長は同日午後から公務が詰まっており、北欧エストニアなどへの海外出張も控えているため、別の日程での会見開催もできないとした。

 市長は米・電気自動車大手テスラの公用車導入問題で「市民に丁寧な説明をする」「報道機関との信頼関係が大切」などと発言しながら、取材に応じないことも。記者会は市に出した書面で「信頼関係を一層損なう」などと指摘した。


  • LINEで送る