市川市民「当然」「高過ぎ」 議会、追及の動きも テスラ契約解除

市川市の村越市長が契約解除を表明したテスラ車
市川市の村越市長が契約解除を表明したテスラ車

 市民や市議から批判が殺到した市川市の公用車問題。村越祐民市長は5日、米・電気自動車大手メーカー「テスラ」車のリース契約解除を表明した。多くの市民からは「当然」の声が聞かれたが、解除時期の明言は避けた市長。解除まで高額なリース料を支払う必要があり税金の支出は続く。今回の市長の判断で問題沈静化を期待する市議がいる一方、反市長派の市議は「議会でも市長の姿勢を追及する」と息巻いた。

 同市の嘱託地方公務員の男性(67)は「契約解除は当然。国産車にも環境に特化した良い車はある。どうしてもテスラで環境をアピールしたいなら市長が買えばいい」。男性会社員(60)は「公用車に外国産車を使う考えは市民目線で考えた上での選択とは思えない」と批判。無職の石川茂さん(75)は「いったん全てを白紙にすべき」と意見した。

 主婦の大竹由美子さん(64)は「テスラは高級車過ぎる。税金の使い方として間違っている。公用車としての利用が長続きするとは思っていなかった」と契約解除を“予測”。中学生の子どもが2人いるという会社員の松丸純さん(45)は「10代の子どもは勉強に部活動とお金がかかる。支援の必要な家庭もある。もっと税金の使い道を考えて」と苦言を呈した。

 市長の今後に期待する意見もあった。10年近く村越氏を支持している無職の大塚雅章さん(80)は「今回は批判的な意見が多かったが、今後の仕事で取り戻してほしい」と期待した。

 テスラ導入を巡っては、市議会が6月に導入見直しを決議。今月も契約解除を市長に申し入れるなど、ほぼ全員の市議が市長に“テスラNO”を突き付けた。市長選で村越氏を支援した市議は「市民の感覚と乖離(かいり)があると言ってきた。市民や市議に対する説明が十分ではなかった」と指摘。保守系の市議は「市民や市議の意見に応えた形になった。これを機に(この問題が)落ち着いてほしい」と話した。

 一方で、別の市議は判断が遅すぎた上に解除の期間が不透明であることや、市長給与から負担する条例案を撤回されたことに触れ「契約が続く限り、リース料を税金で全額支払うことになる」と危惧。6日に開会する定例議会で追及すると明言した。


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