流山市が50%超の筆頭株主となり2020年に設立した第3セクター「流山ツーリズムデザイン」(NTD)。観光で「地域の『稼ぐ力』を引き出す」狙いのはずが、債務残高が2023年度末決算で6177万円、今年9月末時点でも約4713万円を抱える。前社長時代に自主事業として取り組んだ日本茶カフェ事業失敗が重くのしかかるが、歯止めをかけ切れなかった市も責任を免れない。
NTDは21年度から、かつて白みりん製造で栄えた歴史を残す流山本町地区の2階建て古民家での「万華鏡ギャラリー&ミュージアム」業務委託と別の2観光関連施設の指定管理を受注。この古民家を同年3月に購入、22年8月には万華鏡ギャラリーを2階に移し1階に日本茶カフェを開店した。NTDの未来は、約束されたように見えた。
NTD社長交代とカフェ閉店を知ったのは、同地区で今年3月に開かれたイベント会場でのこと。居合わせた市課長から、銀行員としてNTD設立準備に携わった吉河智彦氏を新社長として紹介され、前月のカフェ閉店を聞いた。前社長は23年11月に辞任していた。
正直驚き、一体何があったのか取材を始めた。NTDの借入金は21年度決算までは0円だったが、同カフェ開店...
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