

市川市動植物園で、サルがゆったり遊べる広場と、サル舎と広場の間をサルが行き来する様子を来場者が見て楽しめる「空中通路」で構成される新施設が完成し、内覧会が開かれた。愛称は「おさるーむ」。空中通路を歩き、広場で気持ちよさそうに遊ぶ姿が見る者をわくわくさせそうだ。20日に正式オープンする。
(小北清人)
「おさるーむ」はエリマキキツネザル、ボリビアリスザル、マンドリルの計十数匹が暮らす「モンキーゾーン」の向かいに、サル舎から移動して遊べる放飼場(縦10・3メートル、横3・6メートル)を開設。サルたちは日当たりのいい放飼場の中で土いじりや日光浴などをして過ごせる。
サル舎から放飼場までの移動用として、地面から高さ約3メートルの位置に、長さ約3~6メートルのケージ状の空中通路を3カ所設置。通路を渡る様子を来場者が下から見て楽しめるようにした。
日当たりが悪いサル舎では中に土を敷いたり、木を植えたりできない。そこで「サルが日当たりのいい場所に移動し、土や木を相手に楽しく過ごせる施設を」と同園が企画。事業費2500万円のうち約1千万円は市民らのクラウドファンディングで賄った。愛称はオンラインと市川市民まつりの来場者による投票で決まった。
7日午前に行われた内覧会には約20人が参加、空中通路を往復するエリマキキツネザルや放飼場を見学して楽しんだ。夫と2歳の長女と訪れた市川市内の会社員、岸菜津実さん(34)は「放飼場に入ってみると、暖かくて気持ちよかった。おサルさんたちも喜ぶのでは」とにっこりした。
同園の水品繁和管理長は施設実現までの経緯を説明する一方、国内の動物園にいるマンドリルでは2番目に長生きする同園のジョディ(雌、35歳)の体調が悪化し、「おそらく(おさるーむを)使用できないだろう」と残念がった。
田中甲市長は「これを機に動植物園の環境をよくしていきたい」と呼びかけた。




