橋渡し外国人対応奔走 加害者にも被害者にもさせぬ  国際捜査官 照川文警部(57) 【タイ語技能生かす 県警特別捜査官】

千葉日報の取材に応じる照川警部=9月、千葉市中央区の千葉県警本部
千葉日報の取材に応じる照川警部=9月、千葉市中央区の千葉県警本部
捜査に関係する単語を覚えるために使ったノート。「被告人」「証人」など日常では出てこない言葉が並ぶ=千葉県警本部
捜査に関係する単語を覚えるために使ったノート。「被告人」「証人」など日常では出てこない言葉が並ぶ=千葉県警本部

 高度な専門知識を駆使し問題解決に取り組む捜査官がいる。千葉県警の国際捜査課に所属する照川文警部(57)は、バックパッカー時代に培ったタイ語の技能を生かし、外国人と県警の橋渡しに活躍する国際捜査官。県内の在留外国人数が急増する中で、外国人を犯罪被害者にも加害者にもさせないため日々奔走している。

(平嶋奏葉)

 国際捜査官はそれぞれが専門とする外国語を使い、外国人が関わる事件の捜査や通訳、情報収集に当たる。

 県警に入庁したのは2000年。大学時代にタイに興味を持ち、一度は日本の企業に就職したものの、その後タイへ移住。4年間を過ごした後、知人から国際捜査官の募集を紹介された。「タイの経 ・・・

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