沿線の記憶、次の一歩へ 新たなスタート「松戸線」 京成と新京成合併 【2025年 ちば回顧】(3)

京成松戸線開業を記念し、新津田沼駅で行われた出発式=4月1日、習志野市
京成松戸線開業を記念し、新津田沼駅で行われた出発式=4月1日、習志野市

 千葉県北西部の市民の足として長年親しまれてきた新京成線は4月1日、「京成松戸線」として新たなスタートを切った。親会社の京成電鉄は、経営の効率化を目的に同日付で新京成電鉄を吸収合併。新津田沼駅で開かれた出発式には鉄道ファンや地域住民が集い、門出を祝福した。独特なピンク色の車体、住宅地を縫うように走るカーブ-。新京成の約80年の歴史は今も多くの市民の心に刻まれている。

 新京成は終戦直後の1946年に設立された。陸軍の鉄道連隊が訓練に使った演習線の跡地に線路を敷いたため、右へ左へカーブの多い路線となった。55年に京成津田沼-松戸間(26・5キロ)全線が開業すると、沿線の団地開発ラッシュを追い風に輸送人員を急速に伸ばした。

 ピンク色のかわい ・・・

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