「困っている人の力に」 原点に立ち返った取材 社会担当・井田心平 【新人記者駆ける】

高校へ進学したい思いを話す定員内不合格となった男性と母親=6月、千葉市中央区
高校へ進学したい思いを話す定員内不合格となった男性と母親=6月、千葉市中央区

 「困っている人の力になりたい」と思い記者になった。入社して2カ月ほどが過ぎた6月のある日、県立高校の入学試験で定員割れがあるにもかかわらず、障害のある子らが不合格になる「定員内不合格」という問題で、当事者の団体が是正を求めて記者会見を開くという話が飛び込んだ。

 記者会見があると聞いたとき、私は「世の中にはそういう問題もあるだろう」と軽く受け止めた。多くの取材を重ねていくうちに「困っている人の力に」という思いはどこかに消えていた。深く考えることもなく、会場へ向かった。

 会見が始まり、当事者の方々の切実な声を聞いた。県教委は、公立高校に対し、受験者 ・・・

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