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発展の影で生じた負担 「九十九里」にみる漁村のくらし 【黒潮ものがたり 紀伊・房総】(6)

 国内はもちろん世界的な災厄に発展した新型コロナウイルス感染の猛威は記憶に新しいですが「病が語る日本史」(酒井シヅ著、講談社学術文庫)によると、幕末の文久2(1862)年には、麻疹の大流行で24万人が亡くなったといいます。そんな不安定な情勢の中、世の矛盾をただそうと、九十九里で農民隊が決起しました。

 以下の内容は「『九十九里 幕末真忠組事件」(林清継著、崙書房)によります。

 -九十九里のイワシ漁は、作田川に船を停泊させ、周辺の松林に番納屋を張り、大群を待つところから始まる。大群を見つけるや、沖合という指揮者の元に出漁体制に入る。真網船、逆網船が左右に分かれて包囲する。水揚げは1回17貫(約64キロ)ほどで50~6...

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