父親から虐待を受けていた高校3年生の冬。夜の公園でブランコに乗りながら、支援団体に電話をかけ続けた。毎日がしんどかった。安心できる居場所が欲しかった。「いのちの電話」で紹介されたシェルターは心安らぐ場所だった。自作の絵も褒めてくれた。だから、今も描き続けている。昨年10月に個展を開き、売り上げの一部をシェルターの運営団体に寄付をした。夢が生まれた。「次は自分が居場所を作ってあげたい」。
父親の精神的虐待が激しくなったのは高校進学後。期待通りの成績を出せなかったことが原因で、激しく叱責(しっせき)されるなどして精神的に追い込まれていった。見かねた学校の先生を介して、児童相談所の一時保護所に入った。
同所の生活を「父と距離を置くことができ感謝している」と振り返る。ただ、ずっといるわけにもいかず自宅に戻ると、状況は悪化していた。父親は子を連れ去ら...
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