1943年に14歳で海軍に志願。通信兵として東南アジアの戦地に赴き、仲間が乗る多くの船が撃沈される「地獄」を目の当たりにし、手を合わせた。終戦後も2年間現地に抑留され、古里に戻った時に母親が見せた笑顔は今でも覚えている。「戦争は悪。いいことなんて一つもない。私の経験を知ってもらいたい」と、自身の戦争体験をつづった冊子「兵燹(へいせん)の消えて」をまとめた。
海軍入り後の訓練を経て、少年志願兵が山口・下関を出発したのは44年5月末ごろ。任地はスマトラ島だった。軍が徴用した...
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