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若者、野菜作りで「貧困に対抗」 物価高で高齢者らに収穫物配布

2025/8/17 17:12 (2025/8/17 18:00更新)
 収穫したニンジンを手にする岩本菜々さん(中央)ら=7日、東京都八王子市 拡大する

収穫したニンジンを手にする岩本菜々さん(中央)ら=7日、東京都八王子市

 空前の物価高に苦しむ高齢者や外国人を支えようと、労働問題や生活に関する相談に乗るNPO法人「POSSE」(東京)が、自らの手で育てた野菜を配布する取り組みを始めた。活動の中心を担うのは10〜20代の大学生や高校生のボランティア。P0SSEの岩本菜々代表(26)は「野菜作りを通じて貧困に対抗し、弱者切り捨てや排外主義の風潮にも立ち向かいたい」と力を込める。

 「物価が上がって食べたい物が買えないので助かる」。8月上旬、東京都八王子市で開いた配布会。ニンジンやジャガイモを受け取った日系ペルー人の男性(56)は、穏やかな表情を浮かべた。この日は約10人に、寄付されたレトルト食品なども合わせて提供した。

 POSSEは2006年創設で、岩本さんは20年に参加した。困窮者が生活保護を利用できるよう支援する活動などに携わってきたが、約2年前から物価上昇で状況は切迫。最低賃金で働く非正規労働者や生活保護を受ける人から「暮らしていけない」と悲痛な声が届き、「生死にかかわる貧困になってきている」と感じるようになった。