2022年11月5日 18:02 | 有料記事

「障害の有無に関係なく、一人の個性ある人として見てもらえる社会になってほしい」と話す葦原さん=千葉市中央区

東京パラリンピックの閉会式にゴスロリ風の衣装を着て出演した葦原海さん(本人提供)

9月のミラノコレクションでは、ファッションブランド「AKITSU」の衣装を着てランウェイを歩いた(本人提供)
イタリア・ミラノで9月に開かれたファッションショー「ミラノコレクション」に、1人の日本人女性が出演した。最新のモードを着こなした彼女は車いすユーザー。交通事故で両脚を失った。半世紀近く続くショーの歴史で車いすのモデルが登場した記録はないという。昨年の東京パラリンピック閉会式にも参加し、全世界に笑顔を振りまいた彼女の名前は葦原海(あしはら・みゅう)(24)=県内在住。肩書きは“ただのモデル”だ。(報道部・佐藤楓)
16歳のとき交通事故に遭い、太ももの根本近くから両脚を切断。車いす生活に。希望を見失いかけていた専門学校1年生の時に転機が訪れた。知人に誘われ、障害者が集まるファッションショーに出演。初めて浴びたスポットライトの中で違和感を感じた。楽しいショーなのに、関心を寄せていたのは障害者自身やその家族だけ。「自分は無縁と考えている人に障害への理解を広げたい」。かつて夢見ていた裏方の仕事でなく、人前に立つことを決めた。
◆海外ショー初出演
多数のファッションショーに出演するほか、講演会やMC、グラビアなど活躍の幅を徐々に拡大。昨年は、新国立競技場であった東京パラリンピックの閉会式にパフォーマーとして参加した。「事故に遭わなかったら、新国立に立てなかった。これまでの人生の全てがむだではなかった」
そんな中、今年7月にサプライズが舞い込んだ。ミラノコレクションへの出演だ。初の海外ショ ・・・
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