事件「重大さ分からず」 謝罪ない理由問われ少女 船橋女性生き埋め公判

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 芝山町の畑で2015年4月、船橋市の女性=当時(18)=が遺体で見つかった事件で、女性を生き埋めにして殺害したなどとして、強盗殺人罪などに問われた元同級生の無職の少女(19)=船橋市=の裁判員裁判の第7回公判が24日、千葉地裁(松本圭史裁判長)で開かれた。被告人質問で、少女は遺族に謝罪していないことを明かし、「(事件の)重大さが分かっていないのに、中途半端なことはできない」と説明。証人尋問も行われ、出廷した女性の父親は「死刑を求めます」と強い口調で述べた。

 少女は被告人質問で、「現時点で遺族にこういう謝罪をしよう、という具体的なものは何もないのか」と問われると、「はい」と即答。女性へは「自分は価値観が狂っているので、立ち直って今回の事件が重大なことだと理解するまで何も言えない」とし、今は「自分のことでいっぱいいっぱい」とはっきりした口調で答えた。

 また、過去に交際相手に暴力を振るわれた経験から人が暴力を受けるのを「目の前で見るのはダメ」とする一方「自分が(暴行)することには抵抗がない」と断言。自分の改善点については、人の痛みが分からない、感情をコントロールできない点を挙げた。

 証人尋問も行われ、少女の姉が出廷。姉は「妹だけの責任ではなく、家族で償おうと考えている。大切な命を奪ってしまい、謝っても謝りきれない」と涙声で遺族へ謝罪した。

 女性の父親も証言。事件前、女性と知人の間に金銭トラブルが生じた際は、知人から女性の実家に連絡が入ったことから「翌日に清算させている」と説明。その上で、今回の事件の原因とされる卒業アルバムの貸し借りについて「物でも一緒で、苦情が来たらすぐ清算させるつもりだった。被告人もそれを知っているはずなのに、どうしてこうなったのか」と心境を打ち明けた。また「『私は悪くないから反省しない』というように聞こえる」と公判での少女の印象を語り、「事件の目的が分からない。許しがたい」と語気を強めた。