“房総横断”で活性化 クーポン付き乗車券発売へ 小湊、いすみ鉄道と3市町

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“房総横断鉄道”として地域活性化の期待が集まる小湊鉄道(右)といすみ鉄道=大多喜町堀切の上総中野駅
“房総横断鉄道”として地域活性化の期待が集まる小湊鉄道(右)といすみ鉄道=大多喜町堀切の上総中野駅

 県央部を走る小湊鉄道といすみ鉄道、沿線3市町などでつくる房総横断鉄道活性化協議会は12月1日から、両鉄道沿線の飲食店など約30カ所で使えるクーポン券付き共通乗車券を発売する。内房と外房を結ぶ“房総横断鉄道”の統一ブランド化に向け、地方創生事業交付金を活用。行政区域や官民の垣根を越え連携することで、新たな利用客の獲得や沿線の活性化につなげるのが狙いだ。

 東京湾に面した市原市を貫く小湊鉄道と、太平洋を望むいすみ市を起点とするいすみ鉄道は、それぞれの終着となる大多喜町の上総中野駅で接続。過疎化に伴う沿線の衰退と利用客の減少が共通の課題となっている。

 同協議会は2005年度に設立。同交付金を活用した共通乗車券は、大人で片道1700円に680円分のクーポン券が、子どもは850円で340円分のクーポンがそれぞれ付く。

 クーポンは、飲食店や温泉施設、美術館など沿線の約30カ所で使える。

 来年2月29日までは、小湊鉄道五井駅-いすみ鉄道大原駅間の“房総横断”を目指すスタンプラリーも開催。アンケートに答え事務局に郵送すれば、抽選で小湊鉄道の人気イベント列車「懐石料理列車」のペアチケットなどが当たる。

 同協議会の一翼を担う市原市の小出譲治市長は17日の定例記者会見で、「地域のまちづくりをする上では広域連携が必要。互いに補える部分を補い、両鉄道の強みを生かせれば」と期待を込めた。

 クーポン券付き共通乗車券は両鉄道の主要8駅や車内で来年3月21日まで取り扱う。問い合わせは市原市交通政策課、電話0436(23)9762。

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 今回の交付金は、国が地方創生に向け先駆性などを認めた事業に配分。千葉県市町村課によると、市原市を含む県内28市町(延べ43事業)が申請し、このうち25市町(延べ31事業)に計約3億6千万円の交付が決まった。