大逆風下で保守票争奪戦 県議派閥、暗闘で泥沼化 自民「薄氷」の共倒れ回避 【参院選ちば2025 検証】

選挙戦最終盤に自民の石井氏の応援に入った熊谷知事(中央)。公明からは中野国交相(右奥)や全国比例で出馬していた県本部代表の平木大作参院議員が駆け付け、強固な関係をアピールした=18日、成田市
選挙戦最終盤に自民の石井氏の応援に入った熊谷知事(中央)。公明からは中野国交相(右奥)や全国比例で出馬していた県本部代表の平木大作参院議員が駆け付け、強固な関係をアピールした=18日、成田市
議席を失った自民の豊田氏(右)とあいさつする斎藤県連会長。事務所には県議が寄せた応援メッセージの「ため書き」が壁一面に並んだが、一部が離反するなどして最後まで結束を欠いた=20日、千葉市中央区
議席を失った自民の豊田氏(右)とあいさつする斎藤県連会長。事務所には県議が寄せた応援メッセージの「ため書き」が壁一面に並んだが、一部が離反するなどして最後まで結束を欠いた=20日、千葉市中央区

 「歴史的大惨敗だ。今の自民党では次の選挙は戦えない」。参院選の投開票日から一夜明けた21日、斎藤健県連会長は県庁で記者会見し、危機感を口にした。

 政権を奪還した翌年の2013年参院選から千葉選挙区(改選数3)で2議席を守ってきた自民。残り1議席を確保する立憲民主党などと当選順位こそ競い合っても、公明党との連立政権下で3枠入りを逃すことは想定されてこなかった。

 だが、逆風が吹き荒れる今夏は現職2人が苦戦を強いられ、党 ・・・

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