工藤さんの遺志、柏にあり 大谷ら回想、思い次代へ 柏レイソル

最終節の浦和戦で躍動する柏の工藤さん=2011年12月3日、埼玉スタジアム
最終節の浦和戦で躍動する柏の工藤さん=2011年12月3日、埼玉スタジアム
リーグ優勝のシャーレを持つ大谷(左)と笑顔の工藤さん
リーグ優勝のシャーレを持つ大谷(左)と笑顔の工藤さん
リーグ優勝を決めてチームメートと喜ぶ柏の工藤さん(前列右から3人目)
リーグ優勝を決めてチームメートと喜ぶ柏の工藤さん(前列右から3人目)

 サッカー柏レイソルなどで活躍した工藤壮人さんが21日に急逝した。柏に数々のタイトルをもたらした偉大なストライカー。32歳の若さでこの世を去ったが、常に諦めず貪欲にゴールを狙った男の遺志は今も柏に受け継がれている。かつて共に戦った大谷秀和主将(37)や憧れを抱き続けてプロになった若手選手らの話をもとに回想する。

◆「努力の人」

 工藤さんは東京都出身。小学4年時から柏の下部組織で育った。2009年にU-18からトップチームに昇格し、15年まで柏に所属。11年のJ1初制覇などに貢献し、柏在籍時に挙げたJ1通算56得点は今なおクラブ史上最多記録として刻まれている。

 「苦しい時にゴール ・・・

【残り 1072文字】




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