メインコンテンツに移動

成田空港、第2の開港効果19兆円 千葉銀が経済波及を試算 

2026/4/9 5:00 (4/16 23:14更新)
無料公開

 千葉銀行は、成田空港の滑走路延伸・新設や新旅客ターミナル整備などを伴う「第2の開港」プロジェクトが県内に及ぼす経済波及効果の調査結果を公表した。発着回数が50万回に達する2040年度までの16年間における累計の波及効果は55・1兆円に上り、24年度と比較して19・2兆円の上乗せになると試算。単年での効果は4兆円に達し、24年度(2・4兆円)比で1・6兆円の増加となる。

(粕谷健翔)

◆輸送に伴う効果最大

 調査は、将来的に年間発着枠が現状の約34万回から50万回に増え、周辺地域の産業整備が順調に進むと想定。「旅客・貨物輸送に伴う効果」「建設投資」「産業集積」の3項目に分け、公開資料などを基に試算した。

 輸送関連の効果が最も規模が大きく、16年間累計の波及効果は50・3兆円。航空券の売上や空港内小売店での消費、訪日外国人の県内消費などが含まれる。発着枠50万回時には航空旅客数7500万人、航空貨物量300万トンを見込み、同項目単体で40年度に現在の1・5兆円増の3・7兆円の効果を生むとした。

 建設投資の分野は、滑走路などの空港本体の投資に加え、京成電鉄の鉄道アクセス強化、ヒューリックなどの周辺の大規模物流倉庫、北千葉道路の整備が対象。投資総額2・3兆円に対し、3・4兆円の経済波及効果を見込む。

 周辺地域の産業集積では、80ヘクタールが整備されると仮定した。造成や工場新設などの初期投資で2千億円、稼働後の生産活動により毎年2千億円の波及効果が試算された。加工組立型の製造業を中心とした立地を想定している。

 調査を取りまとめたちばぎん総研の担当者は「今回の数字は売上高ベースで、物価上昇や用地取得費は含まず、公表資料を基に手堅く積み上げた」と説明。「県にとって、経済的にも認知の面でもチャンス。試算より大きな効果を県内にもたらす可能性がある」としている。